クックパッドで秋によく検索される人気キーワードbest100を大公開! これからの季節にぴったりのレシピが集まった 『クックパッドの秋レシピ2019』(宝島社)が2019年9月5日(木)に発売されました。 秋によく検索されるキーワードとは? 仕事で疲れて料理をする気になれない、子育てに追われて料理をする時間がとれない、自分だけのために食事を作るのは面倒。「食べること」が大切だとわかっていても、おろそかになってしまいがちな毎日の料理。昨年の「悪魔のおにぎり」に続き、2年連続で『食トレンド大賞』ノミネート入りを果たした「悪魔」シリーズ。ごはんに天かす、麺つゆ、青のりなどが混ぜ込んであり、その味はまさに「悪魔的なおいしさ」です。そのキャッチーなネーミングからSNSやネットで話題沸騰。おにぎりは大手コンビニエンスストアでも商品化され、売り切れ続出の事態になりました。2019年はおにぎり以外にもトースト、豆腐などさまざまな悪魔シリーズが登場。特に「悪魔のチャーハン」はクックパッドニュースで取り上げた際も注目を集めました。また、梅干しやぬか漬けでは、専用の道具を揃えて作るのではなく、保存袋など家庭にある道具を有効活用する人が増えています。ちょっとした手仕事を現在の生活スタイルに合った形で取り入れ、楽しむ人が増えているように思います。また、見せることを意識した映え料理やアレンジ料理から、自分に合っているものや自分の食べたいものへ視点がシフトをしてきているのも近年の特徴ではないでしょうか。クックパッドに存在する約320万品(2019年9月30日時点)のレシピには、生活の知恵が潤沢にあります。日々の生活の“課題解決”と“楽しみ”という側面はもちろん、個々のニーズに合わせて多面的にクックパッドを活用していただけたらと思います。「炒めもの×卵」の組み合わせ検索は年々増加しており、今年は「卵炒め」というメニュー名が定着。見事トレンド入りを果たしました。大きく検索数を伸ばした背景には、共働き増加による、献立のシンプル化(品数減少)があります。一皿で野菜もタンパク質も取れ、満足感も得られるため、忙しい平日ごはんの一品として重宝されています。また、ここ数年で卵への意識も変わってきており、かつての「卵=コレステロール」「1日1個まで」など、卵への罪悪感がなくなったことも人気を伸ばしたポイントです。2つ目のポイントは、節約や時短は当たり前だけれど、ちょっとのこだわりを楽しみたいという生活者の傾向です。昨年頃から人気が高まっている「生食パン」は、日常の食パンを少し贅沢して楽しみたいという「一点ごちそう主義」の傾向が見られました。前項で触れた「ごちそうおにぎり」も、具材は豪華にしてみるといったこだわりがうかがえます。特に「おかず味噌汁」は昨年の12.2倍の勢いで検索頻度を伸ばしています(グラフ)。汁物でありながらおかずの要素も備えている「おかず味噌汁」は、具材も多様化してきており、「レタス」「トマト」「ズッキーニ」などの洋食材や「厚揚げ」「豚バラ肉」などのボリューム食材などが、味噌汁と一緒に検索されています。令和という新時代の幕開けは、日本の文化・食が再認識され、日本の料理や旬の食材などが、再び注目されるきっかけにもなることが予想されます。2019年の家庭の食トレンドは、大きく3つのポイントが読み取れます。3つ目のポイントは、「がんばらない丁寧なくらし」です。昨年の食トレンド大賞にも選ばれた「梅シロップ」や「梅ジュース」の検索頻度は、今年も上昇を続けています。忙しい中にも、手間のかかる手仕事料理を取り入れることで、生活のゆとりや癒やしとして料理を楽しみたいという傾向は昨年から変わりません。2020年は、台湾の朝食「シェントウジャン」、韓国の屋台おやつ「チーズボール」、中国はじめアジアで飲まれている「すいかジュース」など、SNSや若者が注目しているレシピがトレンドになっていくでしょう。昨年発表した『2019年食トレンド予測』から「バスクチーズケーキ」が堂々の入選。表面を焦がしているのが特徴で、キャラメルのほろ苦さとクリームチーズのクリーミーな甘さが絶妙な人気スイーツです。2018年に専門店がオープンして以降、コンビニエンスストアでも発売されるなど、一気にその存在が世に知られるようになりました。家で作るレシピは、「簡単」と組み合わせて検索されることが多く、バスクチーズケーキを家庭でも作れるようにアレンジしたレシピが人気です。人気スイーツ「チーズケーキ」の新しいレシピや、ヘルシーブームの流れを受けた「プロテインシェイク」、近年家庭でも課題意識のある「食品ロス」など、2020年に話題になりそうな8つのキーワードを選出しました。2019年は激しい台風、度重なる豪雨など自然災害が多く、防災への意識が高まった年でもありました。そこで注目されたのが「非常時のレシピ」。ひとえに災害といっても、その種類や規模によって状況は異なります。そのため、クックパッドでは「停電で電気が使えないときのレシピ」や「食材が手に入りづらいときの非常食調理」「外に買い物に行けないときの作りおきレシピ」など、食材や道具が手に入らない非常時を想定した具体的なワードが多数検索され、さまざまな状況に応じたレシピに関心が集まりました。独特の食感とかわいい見た目から、10代の若者を中心に流行した「タピオカ」。2019年もその人気は衰えず、専門店には長蛇の列ができるほど。そんなタピオカをおうちでも楽しみたいというニーズが高まり、クックパッドでも検索数が上昇。主に、片栗粉を使った「手作りタピオカ風レシピ」や「市販の乾燥タピオカの戻し方」、それらを利用して作る「黒糖タピオカミルクティー」の検索が多く見られました。片栗粉を手でこねながら大量の小さなタピオカを作るため、親子で楽しみながら作れるのも人気を高めた要因のようです。1つ目は、節約や時短・簡便ニーズなどを受けて「献立のシンプル化」傾向が高まりました。今年のトレンド大賞に選ばれた「おかず味噌汁」や「ごちそうおにぎり」は、ここ数年で表れてきたメニューキーワードです。ここ数年、手仕事への関心が高まっており、中でも旬の梅を梅干しや梅酒に加工する「梅仕事」が多く検索される傾向にあります。昨年の『食トレンド大賞2018』には「梅シロップ」が選出されていましたが、今年は保存袋での梅干し作りの検索が増加しました。梅干し作りのために道具を揃えるのではなく、家庭にある道具を用いて無理せず手仕事を楽しむ人が増え、年々、「梅仕事」が初夏の楽しみのひとつとして定着しつつあります。その中でも注目しているのは、海外からやってきたレシピです。2020年は、2019年に話題になったアジアをはじめとする海外のレシピが、引き続き人気を集める年になると予測しています。例えば、2019年の食トレンドに選ばれた「タピオカ」は、ミルクティーのトッピングなどで台湾で親しまれているものが、日本に上陸し社会現象化するほどのブームになりました。「ごちそうおにぎり」の魅力はなんといっても、簡単なのに見た目が豪華なこと。大きめの具材がゴロゴロ入っているインパクトもあり、まさに“ごちそう感”満載。日常の食事を少し豪華にしたいという人々のニーズを満たしてくれるメニューです。具材には、炒り卵やキムチ、たこ、ブロッコリーなどを入れるため、従来のおにぎりより多様性があるところも高評価を得たポイント。同様に、炊き込みご飯も多様性が広まってきており、「ごはん=和食」のイメージを覆す料理の人気が高まっています。そんな毎日の食事づくりが負担になりがちな中で、毎食しっかり作らなくても良いのではという生活者の思いが、一汁一菜を楽しむ流れを作り出しているともいえます。2020年はオリンピック・イヤーなので、訪日外国人が自国の食文化を日本に持ち込んだり、オリンピックで活躍した選手のお気に入りのレシピが話題になったり、ということもありそうです。※検索頻度(SI):Search Indexの略で、1000回あたりの検索頻度のこと。テレビ、書籍などでも取り上げられ、話題になった「おかず味噌汁」。味噌汁だけど汁物とおかず、両方の役割を備えている“お得感”で人気急上昇。おかずの代わりになるくらい具材をたっぷり入れることで、満腹感も得られるため、ダイエット食としても注目を集めました。クックパッドでは、「レタス」「トマト」「ベーコン」「ズッキーニ」などの洋食材や「厚揚げ」「豚バラ肉」「サバ缶」などのボリューム食材との組み合わせが伸長し、これまでの味噌汁の概念を変えるような斬新なレシピが次々と登場しました。