東京フレンチ王道

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旬の日本の食材を自在に取り入れた料理は、どれも心の琴線に触れるものばかり。繊細で澄み切ったその味わいは、ワインとの相性も抜群です。最高級ファッションブランド「シャネル」が手掛ける、上品で風格のあるフレンチレストラン。シャネルの魅力が演出された店内は、惚れ惚れするほど素敵な空間。インテリアの素材から色彩まで、細部にいたるすべてからこだわりが感じられます。芝公園にある、東京タワーを望む老舗の一軒。ヴィクトリア風のレンガ造りの洋館で、王道のフランス料理が堪能できます。店内にはメインダイニングの他に、英国調の6つの個室もあり、芝の緑を背景に望みながら優雅なひとときが過ごせます。そんな贅沢な空間で提供されるのは、日本の厳選素材とフランスの高級素材を使った、洗練されたフランス料理。食材の持つ個性や特徴を生かした料理は、見た目もとてもエレガント。空間・料理・サービスのすべてに酔いしれることができる、シャネルファンならず必見のお店です。新宿の高級ホテル「ハイアットリージェンシー東京」の1階に位置する、四季の移ろいを窓越しに感じるレストラン。フランスの古民家を彷彿とさせるダイニングは、上質でありながらホッと落ちつく癒しの空間。肩肘張らずにゆったりと料理がたのしめます。シャンパンゴールドと黒で統一されたダイニングでいただくのは、最高の食材を惜しみなく使ったコース料理。数種類ずつの小皿スタイルで、前菜からメイン、デザートまで、繊細で独創的な料理の数々を心ゆくまで堪能することができます。高さ138メートルの高層ビル「六本木ティーキューブ」の1階に位置する、洗練されたレストラン。テーブルやイスをはじめ、お皿やカトラリー、店内に飾られたオブジェまで、いたるところに美へのこだわりを感じることができます。今回ご紹介するのは、そんな選ばれし名店の中でも2つ星以上を獲得したフレンチレストラン。「食べる価値あり！」と言われる絶品の数々を味わえる、こだわりの7軒をお届けします。世代や性別を問わず、幅広い層に愛される六本木ヒルズにある人気店。コース料理だけでなく「1デッシュで軽いフレンチを」など、その日の気分に合わせて自由なオーダーができる、使い勝手の良いお店です。誰もが憧れる星付きレストラン。その道を究めた一流シェフが作る料理は、食に関心がある人なら一度は味わってみたいもの。フランスの数々の名店で総料理長を努め、今もパリで活躍するドミニク・ブシェ氏によるレストラン。パリで人気の料理を銀座で堪能できる、人気のお店です。贅沢な時間に彩りを添えてくれるのは、約800本ものワインや、オリジナルブランドのシャンパーニュ。まるでパリに旅したような幸福な時間がたのしめる一軒です。日本航空のビジネスクラス、ファーストクラス向け機内食に採用されたり、常にイベント招致が絶えないほど人気の下村氏の料理。奮発してでも食べたいお店のひとつです。アニバーサリープランやソムリエセレクトのワインがセットになったコースなど幅広いプランが用意されているので、オーダーに不安を感じている方でもこのお店なら大丈夫。デートや記念日にも最適です。カウンター越しに「今日のおすすめは？」と気軽に会話を交わしながら、夫婦や友人、同僚たちと食事の時間をたのしんで。内装は木製の柔らかなテクスチャーと色調が心地よい、ぬくもりに溢れた空間。そこで味わう軽やかなソースが自慢の料理は、記念日などの特別な日の食事にぴったりです。世界を魅了し続けるジョエル・ロブション氏の神髄を、あなたもぜひ体感して。オーナーシェフは下村浩司氏。フランス料理のテクニックを駆使しながらもバターやクリームを殆ど使わず、素材本来が持つ味や香りを大切にした料理は、誰もがやみつきになる豊かな味わい。まるで魔法がかけられたような美しい見た目にも注目です。店内は活気あふれるオープンキッチンスタイルなので、会話が弾んでも大丈夫。たのしい雰囲気の中でいただく、これまで出会ったことのない独創的なメニューは、どれも癖になる味わいばかり。フランスの有名シェフ、ジョエル・ロブション氏が手掛ける、最高峰ブランドのレストラン。その店内はまるで絵画のような美しさ。気品あふれる空間が、食事の時間をより特別なものにしてくれます。料理長はフランスとスイスで修行を積んだ、磯谷卓氏。選び抜かれた一級の食材を、こだわりと技で仕上げた料理は、アミュ―ズからデザートまで魅了され続けること間違いなし。東京・四谷駅から新宿通りを四谷三丁目方面へ5分ほど歩き、右へ曲がって200mほど行くと、印象深い雨除けの黄色の幌が見えてきます。そこがフレンチファンなら知らぬ者がいないほどの人気店『北島亭 … 東京でクラシカルなフレンチを提供する代表的なお店のひとつが京橋の「シェ・イノ」です。創業35年を迎える同店ですが、今でもたくさんの顧客に支持され、レベルの高い料理を変わらずに提供していま … 東京都のフレンチトーストは一品単位で992件の口コミ・評価を掲載中！グルメサイトsarahでは、お店のメニューごとに一品単位で検索できる！みんなの口コミや評判、人気ランキングを参考に、東京都で食べられる絶品フレンチトーストを見つけよう！【東京】フレンチの王道でも、肩の凝らないおすすめ店です。これぞフレンチという確かなお店です。それでいて、カジュアルに訪れることが出来るお店ばかりです。そう言い切る北島氏。信頼する業者から厳選して集めた肉や野菜など、食材選びは徹底しています。その新鮮な食材の良さを存分に味わってもらうという料理の哲学が、コースのデザートに至るまで通底しています。温前菜も、ホワイトアスパラオランデーズソースを、とも思いましたが、結局、フォアグラのポアレ京都産白筍添えに。店内は、北島氏の姿勢同様、目を引く凝ったインテリアも特になく、シンプルそのもの。その分、みごとな生花に視線を引きつけられます。緊張をしいられることなく、和やかな雰囲気のなか料理を楽しむことができます。冷前菜から、ウニのコンソメゼリー寄せにしょうか、生牡蠣のマリネにしようか迷いっぱなし。ずっと考えていると、「わからないものがありますか？」とやさしく声をかけてくれました。東京・四谷駅から新宿通りを四谷三丁目方面へ５分ほど歩き、右へ曲がって200mほど行くと、印象深い雨除けの黄色の幌が見えてきます。特にフォアグラは、１枚をドカンと分厚く調理。その存在感と味は、まさに至福のひととき。それを気取ることなく、友人と「おいしい」と言って喜びを分かち合える空間は、とても貴重なものと思えました。13年には一つ星を獲得した実力派。どれほど料理にこだわりを見せているかは、毎日、オーナーシェフの北島素幸氏自らが東京・築地市場に足を運び、自身の目で確かめて素材を仕入れて来ることでも明らかです。そしてその北島氏自身も『北島素幸のフランス料理ー僕はトラディショナルを追求する』という書籍を上梓しています。そう語る北島シェフは、51年福岡県筑後市生まれ。高校卒業後、博多に本社がある『ロイヤル』に就職。25歳で上京し、本格的にフレンチの道を歩み始めた第一歩は、東京・六本木にあった『レジャンスでパティシエとして働くことでした。そこで一大決心を固め、翌年渡仏。都会の喧騒を忘れさせてくれる、ちょっと奥まった空間。満足のいく料理で心から笑顔にしてくれる店が「北島亭」です。6年半の滞在中、名店『トロワグロ』や『エルガーリッシュ』をはじめ、『ロティスリー・シャンベルタン』、『ジョルジュ・ブラン』、『ラ・マレ』、『ル・ブルドネ』、『ジャック・カーニャ』」など15店を渡り歩き、貪欲に知識と技術を吸収していきます。圧倒されるのは、そのパワフルな仕事ぶりと驚くほど繊細なテクニック。帰国後も、東京・京橋『ドゥ・ロアンヌ』、赤坂『パンタグリュエル』で腕を振るい、90年、ついに悲願の『北島亭』をオープンさせたのです。当日の北島氏の仕入れ具合いでメニューも変わって来るようですが、ダメな食材や好みなどのリクエストは事前に受けつけてくれるということ。予約時に申し出ても大丈夫だそう。デザートのクリームブリュレと、コーヒーの横についていた茶菓が、生で調理した栗で、これまた感動。すべての料理が一定のラインより上だという実感が持てました。そこがフレンチファンなら知らぬ者がいないほどの人気店『北島亭』です。素材に自信があるだけあって、すべてが大きい。フレンチにありがちな、懐石料理のようなチマチマとした飾りだけのような盛り付けの料理は一品もありません。あなたも、気のおけない仲間とちょっとリッチなテーブルを囲んでみてはいかがですか？味へのこだわりに自信を見せる『北島亭』の料理は、『「北島亭」のフランス料理』というノンフィクション小説が出るまで評判を呼び、店の姿勢はフレンチの入門書代わりにもなっているほどなのです。注文後にイチからつくる、ア・ラ・ミニュートがこの店の鉄則。注文が入ってから自身で肉を切り出すところから料理を始める北島氏のパッションは、若手だけでなく同世代や他ジャンルの料理人からも一目置かれるほど。 2019年11月に東京・四谷三丁目にオープンしたフレンチレストラン『haru（ハル）』の料理は、まさに王道のフレンチである。鴨のファルス（詰めもの）は、肉々しく食べごたえ十分。皿にふられた、フランス・バスク産のとうがらし「ピマン・デスペレット」のさわやかな辛みが食欲をそそらせる一品だ。店内はカウンターのみ。12席を備えるが、予約に対応しているのは奥の最大6席（写真上）だけ。というのも、「お客さんの目の前で調理して、最適なタイミングで料理をサーブしたい。だから、この人数が限界なんです」と田中シェフは話す。おかげでお客は、シェフの自宅に招かれたような、とびきり贅沢な体験を味わうことができる。今回は満を持しての独立かと思いきや、「本当は前職を辞したあとにフランスに1年くらい研修に行くつもりだったのです。それがそのタイミングでたまたまこの物件を紹介されたので、店を出しただけなんです」と田中シェフは気負いがない。こうした自然体の姿勢は、営業スタイルや料理にも表れている。メニューは6皿8,000円のコース1本に絞っている。内容は基本的におまかせだが、何度か訪れればそのつど違った食材を提供してもらえるとのこと。「たとえば、メインの肉は、鶏、豚、仔羊、冬ならジビエなど、つねに何種類かストックしていますから、臨機応変に対応させていただいています」と話すシェフはなんとも頼もしい。取材時は「キャレ・ダニョー（仔羊の背肉）」を焼いたもの（写真上）。つけ合わせは、カブやサトイモなどの焼き野菜。酸味をきかせたマデラ酒ベースのマスタードソースを合わせている。仔羊をほお張るとムギュッとした食感で、口の中にうまみがジュワ～ッと広がる。至福の時である。前職が前職だけに、お客がどうしたって期待してしまうのが肉料理。オーナーシェフの田中郷介さんは、大学でフランス政治を専攻して卒業したのち、『エコール辻東京』に入学。フランス・ブルゴーニュの名門レストラン『オテルレストランラムロワーズ』で半年間研修を受け、代々木八幡の『プティバトー』、横浜の『ストラスブール』（現『ストラスヴァリウス』）といったフレンチの名店で研鑽を積んだ。その後、青山の『トリニテ』で4年半、渋谷の紹介制レストラン『エレゾハウス』で2年半にわたってシェフを務めた誰もが認める実力派だ。王道のフランス料理が味わえるカウンタービストロ『haru（ハル）』をご紹介。場所は四谷三丁目から徒歩5分ほどの場所。隠れ家的な外装でシックな空間が魅力的です。店内はカウンターが中心。目の前でシェフが調理する様子がうかがえ、できたてのビストロ料理が味わえるライブ感も特徴のひとつ。通い詰めれば融通の利くコースに加え、ワインバー利用も歓迎という使い勝手の良さも評判です。前述のとおり、コース料理を楽しむには奥側の席を予約する必要があるが、ふらっと訪れて手前側の席を利用することもできる。仔羊はフライパンで表面に焼き色をつけたあと、オーブンで加熱。余熱で中心までじっくり火を入れている。あくまでオーソドックスな手法であるが、それゆえに仕上がりに差が出る。「近年は肉の低温調理も一般化していますが、僕は昔ながらの方法で火入れをしています。それが一番おいしいと思うし、なによりそこがプロの料理人の腕の見せどころですから。お客さんには目の前で渾身の力をこめて焼き上げた肉を味わっていただきたいですね」（田中シェフ）。田中シェフの料理を食べると、「そうそう、フランス料理ってこうだよね」という安心感が得られる。「低温調理」「和素材の使用」「新奇な盛りつけ」……、そういった近年の流行りとは距離を取り、調理法も素材使いもデコレーションも奇をてらったところがいっさいない。まさに本寸法なのだ。定番の前菜は、「フォアグラとイチゴ」（写真上）。開いてていねいに掃除したフォアグラをラム酒、塩、コショウ、砂糖でマリネして火入れ。酸味と甘みのバランスが絶妙な『わだちファーム』（神戸）のイチゴと合わせた一品だ。田中シェフが話す通り、こちらの料理の主役はフォアグラ、ではなくイチゴ。なめらかな食感のフォアグラのテリーヌと一緒に口に入れるとフォアグラはスッと溶けていくが、それにともなってイチゴの味わいがより強調される。「前職がジビエ料理を中心に提供するレストランのシェフだったため、僕が作る料理は“肉”のイメージが強いみたいですね」と笑う田中シェフ。だれが言い出したのか“肉神”という異名もあるというが、もちろん魚料理だってお手のもの。ちなみに魚介は、京都・舞鶴の「水嶋鮮魚店」から直送。サワラ、サバ、マダイ、マグロ、カニ、ブリ、ホタルイカ……。1年中魚種が豊富で、旬の魚介が適切に処理された状態で入手しているそうだ。温前菜は「花ズッキーニ」を使った一品（写真上）。鴨のモモ肉を粗めにたたいてグリーンピースを合わせ、オレガノ、タイムなどで風味づけ。これを“花”に詰めて、老舗専門店『関根の胡麻油』のゴマ油でカラッと揚げている。「この油はまったく胃にもたれるということがありません。毎日でも食べられる料理、けっして食べ飽きない料理を提供すること。それが“町のレストラン”の役割だと思うので、すべての料理にこの油を使っています」と田中シェフは話す。

東京フレンチ王道 2020