熱がこもることも. 一方、思春期のニキビは、多かれ少なかれ誰にでもできるものです。漢方では、大人のニキビは、体にこもった「熱」によって起こる、皮膚の炎症と考えています。「熱」がこもる原因は主に2つです。 アトピーで、汗をかきにくい、体の中に熱がこもっている感じがする方に漢方薬が好評です。汗をかきにくい状態は、皮膚からの老廃物の排泄がしにくい状態ですので、皮膚に対しての刺激になり、アトピーが治りにくくなるという悪循環を繰り返している場合が多いです。 汗をかかなくなると放出されるべき熱が体内にこもってしまいます。それが原因で様々な症状が出やすくなります。 熱が体内にこもることを「うつ熱」 と言い、知らないうちにこの状態に陥っている人がたくさんいます。 慢性的に微熱が続いている人は虚熱タイプの傾向がとても強いです。この発熱は、感染症ではなく、体の冷却水が不足したために火照っている状態なので、抗生物質や漢方の解熱剤も有効とはいえません。「六味地黄丸」など体の潤いを保持する力を高め、潤い(陰)を補う作用のある処方をベースにした、虚熱を除去する作用のある処方がおすすめです。不調があっても、実熱タイプは、体力や免疫力はしっかりしているため、熱の原因になる食品、環境を取り除けば自然に回復する場合が多いですが、虚熱タイプは不足を補わないといけせん。体に潤いを与え、ミネラルも豊富な食材、カキ・シジミ・アサリなどの貝類、のり・メカブ・ヒジキなどの海藻類を積極的に撮るようにしましょう。発汗しすぎてしまう辛いものは、摂り過ぎると体の潤いを低下させてしまいます。風邪や肩こりで有名な葛根湯も、強い発汗薬なので、このタイプは慎重に使う必要があります。© 2011-2019 Kawashima Pharmacy Co., Ltd.虚弱体質の人や、慢性疾患で衰弱傾向の人によく見られますが、加齢により体の水分を保持する力や造血力が落ちることも原因になります。とくに水分は、発汗などにより体温をコントロールするといった冷却水のような働きがあるため、不足すると体内に熱がこもりやすくなります。 原因の一つとして、「気」(エネルギー)の不足により、本来持っている体の力が弱くなっていることが考えられます。漢方ではアトピー性皮膚炎の原因・機序として以下のような事が考えられます。詳細は控えますが、西洋医学的にはステロイド剤、プロトピック、ネオラールなどの免疫調整系の薬剤や抗アレルギー剤などを中心にした治療になります。クリスマスケーキ、お正月のお餅とでアトピーが悪化する方も多いですが、これらのイベントは生活する上での大切な楽しみの一つでもあります。少しずつ気をつけていいかれれば良いのではないでしょうか。アトピー性皮膚炎が長期間に及ぶと心身ともに疲弊し、いろいろと支障も出やすくなります。皮膚のエネルギーが不足すると、血流(血)の滞りが起き、水分喪失(水)など、皮膚の持つバリアー機能の低下、皮脂腺の分泌低下へとつながり、アトピー性皮膚炎の原因となります。皮膚は乾燥し、紅斑や湿疹(虚熱)が出現を繰り返します。皮膚機能の水分代謝が極度に低下すると浸出液を伴うようになります。アトピー性皮膚炎の治療に限らず、漢方治療は人(体)と疾患の両方を診て治療します。漢方処方について症状別にまとめたものを後述しますが、その前に生活習慣と食生活について簡単にお話します。漢方処方の話に戻ります。ここでは、私が良く使う処方の一部を、皮膚炎の症状別に簡単にご紹介します。食生活では、脂物や白砂糖、生クリームなどを控えるというのが基本です。ほとんどの方がすでに注意されていらっしゃいます。意外に知られていないのが、餅米です。餅米にはヒスタミン分泌を亢進させる作用がありますので、アトピー性皮膚炎などが悪化します。餅米は煎餅にも使われていますので要注意です。西洋医学のアトピー性皮膚炎の治療はほぼパターンが決まっています。それは体を診るのではなくアトピーだけを診ているからです。東洋医学では、体の中から出て来るアトピーと捉え、体と疾患の両者を診て治療します。体の状態は人それぞれですが、当院では生薬の単独成分をエキス剤として常備していますので、その方の状態に合わせた漢方処方で治療していきます。アトピー性皮膚炎は慢性で反復性に経過する湿疹を伴う疾患です。かゆみや、湿疹が繰り返しおき、治療には時間を要します。当院にも乳幼児から50代くらいの年齢層の方まで幅広く来院されます。当院の漢方治療では、アトピー性皮膚炎の皮膚の症状を改善する治療を行いながら、体の免疫力をあげて病気と闘える体づくりを行っていきます。アトピー性皮膚炎の場合は、まずは体に十分なエネルギーが取り込まれて全体に行き渡るよう、体の消化力を高め解毒力を補うなど、体を強くしていく治療を行いながら、同時に皮膚炎の症状に対しても、乾燥や炎症を緩和する治療を行います。また長期の経過を辿って、心身ともストレス過多になっている方には漢方的に「気」の巡りが悪いと判断し、気の巡りを改善する治療を行い、心身の状態を整えていきます。子供のアトピー性皮膚炎を考えてみてください。乳幼児の時期は体も弱く、「気」が足りない状態のため、アトピー性皮膚炎もなかなか治りません。しかし、小学生に入る頃には体もしっかり出来てきて、「気」を外部より補充できる様になり、アトピー性皮膚炎を押さえ込めるエネルギーも自然と増えてきます。小学校にあがる頃に、アトピーや喘息が良くなることが多いのはこういう理由によります。生活習慣の改善もアトピー性皮膚炎の治療の大事な要素の一つです。生活習慣の改善と言っても、暴飲暴食など無茶をしない、タバコを吸われる方は本数を減らす、または止める。皮膚を清潔に保つ・・・など、どれも大それたことではありません。ストレスにならない程度から開始し、徐々に改善していければ良いと思います。
顔の症状が激しい方でしたので、表情は硬く、うつむき加減の方でした。これまで、軽快したり、一時的に症状が滞ったりすることもありましたが、辛抱強く受診して漢方を続けていらっしゃいました。漢方薬では、汗による炎症やかゆみに対応したものが、いくつかあります。アトピー性皮膚炎の炎症の状態や体質、汗の状態に合わせた処方が効果的です。医師の処方による漢方薬は、健康保険が適用になりますので、続けやすいと好評です。新潟から漢方情報を発信しているクリニックです^^大切なのは、汗をかいた後に、そのままにしないことです。シャワーで汗を流したり、濡らしたタオルでふくなどして、汗をかいたままにしないようにされることで、汗によるかゆみや炎症を最小限に抑えることが必要です。汗をかくとアトピーのかゆみが増すので、汗をかかない方がよいという方がいらっしゃるようですが、先ほどお伝えしましたように、適度に汗をかくことで、体温調節や老廃物の排泄が促進されますので、アトピーの改善にも効果的です。この患者さんは、小学生の男の子です。初めて受診されたのは、1年半前です。顔や体に真っ赤に湿疹が出てカサカサしている部分と一部ジクジクした黄色い浸出液が出ていました。ステロイドを中止したいと受診されました。 漢方ではアトピー性皮膚炎の原因・機序として以下のような事が考えられます。 原因の一つとして、「気」(エネルギー)の不足により、本来持っている体の力が弱くなっていることが考えられます。 子供のアトピー性皮膚炎を考えてみてください。乳幼児 …