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「累(かさね)」原作漫画ネタバレとあらすじ ニナと累の顔交換の秘密、衝撃のラスト結末 2018年7月27日 2018年9月10日 土屋太鳳&芳根京子主演の映画『累(かさね)』の原作である松浦だるまの漫画ネタバレあらすじと感想についてまとめています。 映画「累かさね 」ネタバレあらすじとラストまでの結末・動画やみんなの感想を掲載。起承転結でわかりやすく徹底解説しています。累かさね のストーリーの結末・感想や感想を含んでいるので、観ていない方はご注意ください。この映画のカテゴリーは サスペンス映画 です。 原作は漫画の「累-かさね-」(講談社)で作者は松浦だるまさんです。 この記事では登場人物とキャストの一覧を紹介していきます! 感想やあらすじ、ネタバレはこちらです。 【映画】累(かさね)の結末ネタバレ。あらすじと感想。原作まんがとの違い。 【ホンシェルジュ】 2018年に実写映画化が決定したサイコホラー漫画。女、そして人間というものの恐ろしさを感じさせられる作品です。今回は本作の恐ろしさを詳しくフォーカスしていきます。13巻までのネタバレを含むのでご注意ください。 | 久保正孝(青年漫画大好き16入社の新人社員) 一方、野菊は自分の手で累を殺して終わらせるしかないと、幾と共に累の行方を追っていた。海道凪との手紙のやり取りからヒントを得て、口紅の力を手に入れたいざなは、同じ村に住む槻波乃という美少女の顔を奪い、自らを生まれてはならないとした者たちを殺し、火を放って村を出た。一方、淵透世は野菊を出産するも、野菊は海道によって取り上げられ、地下室に監禁され続けた。累はトイレに閉じ込めていたイチカを、学校の屋上に連れてきた。いつまでも顔を返さない累に、イチカは刃物を突き付ける。だが累は逆にそのナイフをくわえてみせた。かわいくて性格もいい幾は、累がとんでもない演技の才能を秘めていることに気付き、友だちになろうといってくれた。しかし累は、それを妬んだ同じ演劇部の仲間たちに、またしても追い詰められてしまう。・新たな相手にキスをすると、前の相手との顔の交換はキャンセルされる。そこを助産婦だった平坂千草に匿われ、禁足の聖地”白永山”で、隠されたまま育つ。烏合が見出しているのは、ニナの顔の下にいる自分だと気付いた累は、次第に烏合に恋をしていく。舞台『ガラスの動物園』でローラを演じる累を見ていた野菊は気付く。ニナは母親である紡美にも誰にも、にせものに劣る自分の姿を知られたくないのだ。そうしてニナの母親を排除した累は、”丹沢ニナ”として舞台『サロメ』を成功させた。イチカの顔を手に入れた累は、シンデレラとして舞台に戻る。そこで浴びた拍手と喝采。累は同時に、母の顔が母のものではなかった可能性に気付く。累が東京に戻ると、富士原佳雄の事務所に野菊が咲朱として姿を現した。野菊の伝言を聞いた累は、羽生田を巻き、一人野菊と幾が待つ高校の体育館へ向かう。しかし羽生田もまた、累の裏切りに気付いていた。交渉の場に現れた羽生田は、天ヶ崎を盾に野菊を脅す。『かもめ』の舞台は大成功のうちに終了し、その後累には舞台のオファーが3件、映画の仕事まで来ていた。信じられないという野菊に、累は交換の主導権を野菊にゆずるため、口紅を差し出した。運命に導かれるように出会い、美貌と才能というお互いの欲望が一致した二人は、口紅の力を使って顔を入れ替える決断をする。羽生田がいざなと出会った11の夏。海道凪は考古学者として古代の朱顔料として伝わる”日紅”を探すため、朱磐を訪れていた。そして羽生田を橋渡しとして、”日紅”を探すいざなと海道の手紙のやり取りが始まった。どう考えても容姿で悩んだことがないであろう彼女たちが、累の執念や妬みを表現できるとは思えないんだぜ・・・。だがその死の直前、紡美は口紅の力で”永久交換”を成し遂げ、「淵累」を奪っていく。『宵暁の姫』の舞台で顔交換のヒントを得た紡美は、累自身を奪うという復讐に出たのだ。ある日、累をいじめていた主犯の西沢イチカの企みで、累は学芸会の『シンデレラ』の主役に抜擢される。しかし、クラスメイトたちが累の演技を認め始め、焦ったイチカは突然累を主役の座から引きずり下ろし、自分がシンデレラとなってしまう。絶望した累は、ニナを殺した時は己の罪をも踏み越えようとした累が、結局は罪の意識に踏み潰されるラストがもう・・・。・相手が死んでから口紅で顔を交換できるのはせいぜい5日程度。一回の持続時間がだんだん減っていく。両親が心配して連れ出した演劇ワークショップで、ニナは烏合零太と出会う。「美しい顔を武器に、忘れられない存在になればいい」と烏合零太に言われたニナは、女優を目指すようになる。「あなたは自分の顔で自分の声で自分の行きたい場所へ行って、生きたいように生きるの」野菊は自らの計画を完遂するため、かつて忌むべき父親がいざなに言った言葉を累に言い、累を立ち直らせた。3日目の舞台で、累は観客の熱狂と拍手を浴びた。羽生田は累に次の舞台をと望むが、劇場の外には野菊に連れられ、ニナの母親・丹沢紡美が来ていた。舞台後、羽生田がニナを累に引き合わせた。ニナに素顔をバカにされた累は、ニナの顔を奪い、台本も見ずにセリフをそらんじてみせる。累の演技力を認めたニナは、累と協力関係を結ぶ。1年後。『暁の姫』の舞台稽古が再開された。累は素顔で、”宵”として稽古に参加する。だが初日の稽古は一言もセリフを読めず、その後も全く宵になれずにいた。そんな累に、羽生田はいざなではなく、累自身の姿を見つめ始める。そして累もまた、”宵”を演じたいと願うのだった。© 2020 はにはにわ。 All rights reserved.演出家として煮詰まり、変化を求めてニーナ役をオーディション公募していた烏合は、突出した執念を見せつける累の異常性に惹かれる。しかし台本は、母の最期の役となったシェイクスピアの『マクベス』。しかもマクベス役はかつてニナの顔を奪っていた頃の恋人、雨野申彦だ。羽生田は懸念を示すが、累はこの舞台を引き受けた。いざなは育ての親以外の人間とは会うこともできず、社会からまったく隔離され、10代を山奥の小屋に籠もって過ごした。自分が持つ口紅と、累の口紅を入れ替え、口紅を破壊。朝にすませた”交換”から12時間後、ちょうどカーテンコールの最中に”咲朱”は”かさね”へと変貌するはずだった。淵透世の裏切りと海道の自分への態度により、醜い己とこの生きる価値は美しさを奪わずしてありえないのだと思い知る。たとえ元に戻っても 忘れられるより辛い屈辱が待っていることを知ったニナは、ビルの屋上から飛び降りた。娘以外の何者でもない娘を父親に見せつけておき、母親が累への疑いを口にするまで追い詰める。そうして実際に娘に包丁を向ける妻の様子を見た父親は、妻がその病気ではないかと疑い、 紡美を拘束してしまった。街へ出たいざなだったが、顔を奪う機会に恵まれず、野垂れ死に仕掛けていたところで、淵透世に出会う。いざなは淵透世の家に居候しながら、劇場の掃除婦として働くことになり、機会を伺っていた。既に妻子ある朱砂野(すさの)という男が、妻ではない女に手を出し、孕ませ生まれたのが羽生田だった。劇の本番当日、幾に睡眠薬を飲ませ、口紅を使って顔を奪うと主役のジョバンニとして舞台に立った。『銀河鉄道の夜』をアレンジした『祭りよ、今宵だけは哀しげに』の舞台で、累のジョバンニは満場の拍手を浴びた。舞台の稽古が始まり、実際に人を殺して来た累は、西沢イチカやニナら自分が殺した者たちの亡霊に取り憑かれ、母親と同じ運命を辿り始めてしまう。自分を騙し続けて来た野菊に、累は「私ももう手段は選ばない」と宣言する。手紙のやり取りを経て、いつしか海道凪に恋をしていたいざなだったが、海道凪は槻波乃と恋人関係にあった。いざなと同じ家でいざなと同じ年に生まれ、醜いいざなが存在を消された一方で、美しい波乃は愛されて育っていた。累は野菊を呼び出し、ある頼み事をする。そして野菊に口紅を差し出すが、野菊は翌日、烏合と一夜を過ごし、帰ってきたニナと累は大喧嘩する。協力関係を終わらせる宣言をした直後、ニーナは再び眠りに落ちてしまった。だが羽生田は、累がその素顔で照明の下に現れたら、それは演劇ではなく”見世物”だと断固拒否する。『暁の姫』は上映を取り止めるほかなくなった。野菊はニナの母親・紡美の元を訪ね、ニナの部屋の鍵を手に入れて、累の部屋へと潜入した。再びニナに接触した野菊は、恐るべき事実に気づく。ずっと海道が好きだった淵透世は、いざなの代わりに海道の妻となった。しかし演技のできない淵透世に壊れ始めた海道は、淵透世は地下室に監禁し、再びいざなを呼び戻した。一緒に料理をしている最中、追い詰められた紡美は、「あなたはニナじゃない!!一体誰なの!?」と累に包丁を向けてしまう。羽生田は直前にラストシーンを追加し、”咲朱”や”ニナ”や”淵透世”の面影を追うのではなく、「これはお前の物語だ」と諭す。熱を出した淵透世の代わりに舞台に立ったいざなは、元々衣装作りがしたく、演技が苦手だった淵透世との協力関係を手に入れる。結婚から数ヶ月して、いざなは累を身籠った。醜い子どもが生まれたことをきっかけに、結婚生活は破綻する。淵透世の身辺を調べ始めた海道は、美しい妻の秘密を目撃。顔交換の事実を知り、いざなと累を追い出してしまう。累は顔から手足の指先までも、全身を丹沢紡美にすりかえられてしまった。年を経て老いた肉体と、淵累殺害の前科と、そしてその日から、世から離されて生きる孤独の日々が累の全てだった。累「このままひきさいたら、あなたに顔を返したときにあなたの口も裂けるかしら」累は自分の最後の舞台『暁(あけ)の姫』の共演相手に、幾を指名する。だが累は、咲朱になることができなかった。いざなは屋敷にこもる海道を外に出し、そのすきに顔の永久交換を済ませ、累と共に逃げるつもりだった。だが海道がいざなの家を訪れたことで計画が狂った。当然朱砂野の家で歓迎されるはずもなく、そこで羽生田はいざなと出会う。ある日、累の前に母を知る一人の男・元舞台演出家の羽生田が現れる。咲朱が女優としてその価値を高めてゆくほど苦しみに変わっていた累は、断崖から飛び降りようとする。その時、累は淵透世の最期の言葉を思い出した。母親はどうしても愛せない羽生田を、11の時朱磐に住む父の元へ置いて姿を消した。咲朱が次に依頼された富士原佳雄の舞台は、咲朱と五十嵐幾のダブルキャストによる『星・ひとしずく』。五十嵐幾はかつて高校時代に累が顔を交換し、ジョバンニを演じた相手だ。「かさねちゃんどうか生きて・・・そしていざなさんのこと、あなたが認てあげて」海道凪と波乃のキスシーンを見たいざなは、波乃を殺して顔を奪い、”口紅”の一部を海道凪に渡して姿を消した。顔を返した累は、幾に別れを告げる。そして美しい顔を維持し、再び舞台に立つための方法を探し始めた。ニナの日記を読んだ紡美は、累に包丁を向ける。そして、累は紡美に喉を裂かれて死んだ。母親譲りの天才的な演技力を持つ累と、恵まれた美しさを持つニナ。相変わらず娘がニセモノではないかと疑う母親の紡美に招かれ、累は丹沢家を訪れた。顔を交換し始めて4年が経ったある日、俊英の演出家、海道与が現れた。舞台を見た海道は淵透世に一瞬で魅了され、淵透世引き抜こうとする。この話を聞いた淵透世は、役者をやめるつもりで劇場を訪れるが、海道に引き止められ、思い留まった。野菊「私にとっては人から醜いとされる者も人から美しいとされる者も同じ”異形”でしか無いわ。淵透世が守ろうとしたあなたが今も望むなら、顔を永久に交換したとて私に失うものは無い」そして再びいざなとの顔の交換をし、女優・淵透世は海道与のプロデュース公演で、「かもめ」のニーナを演じ、実力派女優として一躍注目を浴びた。その後海道は上演のたびに淵透世を起用。累はニナのように相手を追い詰めて殺してしまうかもしれない恐怖から、口紅の力なんてもうたくさんだと羽生田を追い払う。そんな累に、羽生田は「醜いお前に生きる価値は無い」と言い放つ。一方、舞台の観客より、烏合の記憶に刻まれることを望んでいることに気付いたニナは、烏合と累のキスシーンを目撃してしまう。ニナは、累の変身の秘密が口紅にあることに気付き、累から口紅を奪い取ると烏合の元へと向かった。野菊は咲朱に最も注目の集まる最終日のカーテンコールで、マクベス夫人としての口紅の魔法をはぐことを狙っていた。1年半が経過した頃、ニナは起きているときでもぼんやりしていることが多くなり、そしてある朝、ニナは累の代わりに台本を持ってゲネプロに立った。ニナが口にしたのは『かもめ』のセリフだ。病院に現れた叔母の峰世に、累は峰世が今まで自分を虐待していたこと、さらに母親が残した遺産を横領していたことを告発する遺書を書いたとウソをつき、取引を持ちかける。いざなは自分を救った平坂千草の家に火を放ち、炎の中で死のうとした。だがそこへ駆け付けた羽生田によって助けられ、いざなは生き残ってしまう。一方で海道凪は、落ちてきた木材の下敷きになり、亡くなった。いざなを掃除婦として雇っていた劇場のオーナー、堺武美の元を訪れ、累の言うことが真実だと知った羽生田は、累に「殺してくれ」と頼む。累は、「母の心がわかってない」と叫ぶ。それから累は、母親の足取りを辿り始める。その終着地として、朱磐に辿り着いた累を羽生田が待っていた。またいつ目が覚めるかわからないと思うと怖くて眠れなくなっていった。演技どころかセリフを覚えることにすら上手く集中できなかった。ニナが舞台で精細を欠いていたのはそのためだ。だがゲネプロの日、屋敷に羽生田一人になるのを狙って、天ヶ崎が野菊を逃した。羽生田は天ヶ崎に足を刺され、殴られて気絶してしまう。その間幾が累を足止めした。野菊は二人で真実を明らかにしようと申し出るが、ニナはそれを「ははにしらせるな、かなしむ」と断る。そして、「おねがい。わたしをころして」とニナに願うのだった。「にせものはいらない」と。あと結局いざなに見えた平坂千草の亡霊や、累に見えたいざな、野菊に見えた淵透世は何だったのか????烏合「彼女は彼女だけの演技を持っていると感じる。その正体はまだわからないが・・・おそらく誰にも真似できないものだ」いつしか愛を育み、二人は結婚した。だがそれこそが最大のあやまちであり、崩壊のはじまりだった。野菊「虚像ごときが本物に迫るなど許せない。私が・・・殺してあげる」だが生きる術を持たない野菊は、身体を売って何とか暮らしていた。そんな中、客の一人として天ヶ崎と出会う。羽生田は、淵透世が他人の顔と人生を盗み取って生きるのに協力してきたという。そして、娘の累を導くよう頼まれたというのだ。そしてニナは、烏合との恋が終わったことを知らされる。実は一か月前のあの夜、自分の姿に戻り、烏合と一夜を共にしようとしたが、「容姿も仕草もいつもと変わらないのに別人のように感じる」と烏合に拒絶されていた。一方で累の顔を借りた幾は、その交換で醜い者の気持ちを完全に掴んでしまう。だが累はいつまで経っても咲朱になることができない。ここから『累』原作漫画の1~14巻のネタバレを元に、考察・解説していきます。しかし通し稽古で幾の演じる”宵”を見た累は、役を降りてしまった。海道凪を巻き込んで死なせ、死にたがっていたいざなを助け出して以後、いざなの奴隷として、いざなを支え続けた。稽古が進むにつれ、累は全力で丹沢ニナを喰い尽くそうとする。累の稽古をマネージャーと偽って見に来たニナは、烏合が累を累「私はあなたの舞台に出る・・・野菊の顔でね。けど・・・それで・・・最期にする。口紅を使うのも・・・舞台に立つのも・・・」舞台初日。客席にかつての恋人、雨野の姿を捉えた累は萎縮してまともな演技ができなかった。累は意を決して雨野に声を掛けるが、残り2日は仕事で観ることはできないと告げられる。一方、野菊の身を案じた天ヶ崎が行動を開始し、密かに幾に接触し、累の秘密を伝えた。一方で、累は何時間で顔の交換が元に戻るのか、不安になっていた。舞台が終わった後、口紅を塗って幾にくちづけると、顔が入れ替わった。累は、一つの選択をする。醜い自分を捨て、美しい誰かになることを。いくつかの舞台をこなし、美しさも演技も磨かれ、”丹沢ニナ”が名を馳せていくほどに、ニナ本人は以前より頻繁に睡眠発作に襲われていった。と告げる。だが累は「私はもう望まない」と、いざなにも淵透世にも翻弄されることなく、自分たちの手でけじめをつけると宣言した。ニナの思いを悟った野菊は、再び累の部屋へと向かう。そしてニナの口を枕で塞いだ。しかし成人までに完治するはずの病気を、再び発症。ニナはやっともらえた役を失ってしまう。海道はいざなが累を連れて逃げようとしていることを見抜き、累を人質にいざなに自分の元へ戻るよう脅す。いざなが「戻る」と言うと、累を橋から濁流へと突き落とした。累を追っていざなも飛び降りた。しかも謎を謎として放置したままのラストのため、かなりモヤモヤが残りました。羽生田は、富士原佳雄の海外公演を成功させた後、自分の舞台に出てくれないかと累に尋ねる。累はこれを了承した。当時、いざなが演じたかったのは美しい巫女”暁”ではなく、醜い鬼女”宵”。いざなが羽生田の台本を読み、涙し微笑んだ本当の理由は。美しい顔が欲しかったのは女優として生きるためではなく、結局は「恋愛したかったから」というのは、何人もの人を殺しておいてあまりにもえげつない目的です・・・。・一度目のキスで一旦顔を戻し、もう一度キスし直すことで顔が再び交換され、効果が12時間更新される。ニナ「私はもう、ニーナでも丹沢ニナでも、誰でもないのよ!誰の記憶の中にも存在していない!こうなったのは全部あなたのせいよ・・・かさね!!!」地上に叩きつけられたニナの顔に累はキスをして顔を入れ替えるも、その後ニナは植物状態になってしまった。天ヶ崎に累について調べさせた野菊は、累の秘密に辿り着く。そして自宅に行った際、鍵のかかった部屋にニナを見つけ、いざなと累を符合させた。街に出た累は思い知る。口紅を使い始める以前よりずっと屈辱的で惨めな地獄 。きっと自分は死ぬまで醜く、一人暗い場所で生きるしかない。数年後。淵透世の顔を手に入れたいざなは、偶然を装って海道凪に接触する。だが海道凪は、裏でいざなが顔を交換していた現場を目撃していた。いざな「それによって私はいざなを殺し本物の”淵透世”に成るつもりだ」いつ治るかもいつ眠りに落ちるかもわからない。だけど、ニナはどんな手を使ってでも”丹沢ニナ”を舞台に立たせる決心をした。たとえそれが自分自身でなくともだ。しかし何の手がかりもなく、諦めかけていたところへ、野菊が海道凪の手帳を持っていることが判明。この手帳から、羽生田は永久交換の方法に気付く。海道凪は「すべてを元の場所におさめてくる」と羽生田に告げ、いざなを伴って朱磐へと向かう。累の演技力とニナの美しさ。どちらも兼ね備えた完璧な女優・丹沢ニナは一躍脚光を浴び始め、二人の欲求は満たされていく。しかし、累とニナ、二人がともに恋に落ちた新進気鋭の演出家・烏合手掛ける大作舞台への主演が決まり、それぞれの欲望と嫉妬心が抑えられなくなっていく。実は、羽生田は野菊の計画に気付いていたのだ。その上で累に罠を仕掛けさせ、野菊が裏切るかどうか賭けをしていた。だが植物状態になったニナを前に、そしてニナの母親を欺き続けることに罪悪感を感じ始め、累はイチカを殺してしまった累は自殺しようとするが、母親の声が聞こえてきた。醜さゆえに、父親に捨てられたのだと。累「私は生きる最期のその瞬間まで光の中で美しく存りたい!!!」遺書を公表しない代わりに、累の延命治療、そして介護のすべてを自分と羽生田に任せろと。峰世はこの提案を飲むしかなかった。顔の永久交換の方法を探し始めた累と羽生田だったが、五十嵐幾の出現により、再び歯車は狂い始める。殺されたのは14人。朱磐事件と呼ばれたが、当然犯人は捕まっていない。驚いたイチカは、誤って屋上から転落してしまう。そして、裂けたのは累の口だった。羽生田が舞台で再現したいのは、いざなが自らをかつて殺した者どもを殺し、全てを洗う炎を放って呪い続けた朱磐を滅ぼした光景だ。その話を聞いた累は、羽生田の舞台に出ることを決意する。累は羽生田に母の遺した荷物を渡し、去った。バッグに入っていたのは海道凪あての手紙の束だった。しかし羽生田にしばらく見ていなかった自分の顔を鏡で見せつけられ、自分が生きるための虚構を誰にも壊されないよう、誰も彼も欺いてみせる決心をする。野菊はかつて父親と暮らしていた忌まわしき屋敷を、顔交換の手がかりを求めて訪れた。書斎に会った手帳から、いざなが口紅を唇に塗り、くちづけることで母親の顔を奪っていたことに気付く。部屋に戻った累は愕然とする。キスしたニナの唇が冷たかったからだ。だがカーテンコールで顔は変わらなかった。客席にいた野菊に、累が禍々しく微笑む。野菊は羽生田によって眠らされ、気付いた時には地下室に閉じ込められていた。ニナは自分から累に近付いていく。自分がニナを殺せば累が次に利用すべき”顔”を欲することを見越して、自身を餌に累をおびき寄せ、奈落の底に叩き落とす計画だった。累はすぐに羽生田に連絡し、ニナとの入れ替わりの痕跡を消し、表向きには失踪と見せかけて姿を消した。そして地方の街に身を潜め、ほとぼりが冷めるのを待った。ニナはこの病気で高校の入学式で倒れ、5月まで眠ってしまっていた。6月に復帰するも、発作で眠っている間に起きたことを記憶に留められず、学校で友達を作れずにいた。そして再び発作を起こし、ニナは学校をやめた。実は、ニナは実家からあと2年で女優として成功できなければあきらめろと言われていた。しかし、演技ができないけれども女優を続けたいニナにとって、口紅の能力は必要なものだった。そんな累に、羽生田は淵透世の最期を語る。いざなの死から4年後、海道与に淵透世の処分を頼まれた羽生田は、淵透世を朱磐に連れて行き、自らの手で刺し殺したのだ。累「はやく目を醒まして!そして私に早く・・・こんなおそろしいことやめさせて!!」